vivo8からdynapadへ
2年ほどプライベート用として8インチWindowsタブレットの「ASUS vivo tab note 8」を使っていたのですが、電源のMicroUSBポートがまた壊れかかってきたのと(すでに2回修理)、最近はやりの12インチタブレットPCが欲しかったので、色々と検討した結果dynapad N72を購入しました。
Surfaceなどに比べると非力なATOM機でいいのかとか色々迷いもあったのですが(東芝のPC事業大丈夫かなというのも含めて)、もともとvivo8の延長線上で電子書籍やWebが見やすいサブ機で、もっと大きくて普通のPCとして使えるものを求めていたので、CPUスペックは捨てて軽さを取りました。 結果としてはかなり満足しています。
■いいところ
とにかくデカくて軽い
12インチで560gはやっぱりすごく気持ちいい軽さです。少し厚めの雑誌を持ってる感じ。 画面が大きいのでタッチ操作もやりやすい。電子書籍のマンガはvivo8だと単ページ表示がやっとでしたが、dynapadなら見開きでも当然大丈夫。単行本とほぼ同じサイズで表示できます。縦持ちで片ページ表示にすると図鑑みたいなサイズになってさらに迫力アップ。
キーボードの着脱が楽
vivo8で不満だったのが、PCとして使えるといってもBluetoothキーボードとマウスをつなぐのにひと手間かかり、つながっても小さくて操作しにくかった点でした。dynapadは載せて倒すだけで接続完了です。やや縦が狭いですがトラックパッドもついているので、ホントにノートPC感覚です。
そういえば、付属のマニュアルには「キーボードを着脱するときはアプリをすべて終了する」と書いてあったんですが、特に支障はないですし、そんな仕様だったらそれこそ問題です。落ちるアプリもあるのかもしれませんが、それでも書くべきじゃない気がしますね。
■設定変更
いくつか設定変更しました。
CAPSキーをCTRLキーに
メインマシンのMBPでPallarelsをずっと使っていたせいか、CAPS LOCKの位置にCtrlがないと操作できなくなってしまったので、以下の記事を参考に設定しました。
[Windows] キーボードの「Caps Lock」を「Ctrl」にする(Windows XP〜10) - Life with IT
バッテリーが弱いので休止状態を有効にする
これvivo8のときもやっていたんですが、20分ぐらいで休止状態にすると、知らないうちにバッテリー激減現象を避けられます。
電源メニューにも休止状態を表示しておくと安心。
ATOKをMBPっぽいキーバインドに
キーボードはかなり打ちやすいんですが、[変換]キーが狭すぎて横の[ひらがな]キーを押してしまうことが結構ありました。 私はPC98シリーズやMacと同じくスペースキーの左右にあるキーで半角全角を切り換えたい派なので、[ひらがな]キーの動作を可能な範囲で[変換]キーと同じにするよう設定しました。
タブレット状態でもブラウザをフルスクリーンに切り換えたい
Web見ていてフルスクリーン表示にしたいことは時々あるんですが、F11キーが押せないんですよね。そんなときにこのアプリを入れておけば。
Vector 新着ソフトレビュー 「FloatingButton」 - クリックすることにより、割り当てたキーが入力される“キーショートカットボタン”
アンチグレアのシートを貼った
角度が少し上向きなせいか、テカリがかなり気になったので、価格COMで紹介されていたシートを貼りました。それと、角度が固定なので、ノートPC用の台を使ってます。
■悪いところ
性能はやっぱり低い
これは我慢するしかない。まさにWebメール、オフィス、動画、電子書籍あたりで使うレベルのスペックです。Webは大丈夫といっても、GmailやFacebookなどのWebアプリ系は「重いな……」と感じることが時々あります。
バッテリーの持ちが悪い
公称5時間なんで、結構持たないですねー。休止状態とかバッテリー節約機能を組み合わせて何とかという感じです。
スピーカーはほんとにしょぼい
イヤホン必須です。
WinZIPがプリインストール
パラちゃんやウィルスバスターはともかく、ZIPファイルをダブルクリックして有料のWinZIPが起動するのって、初心者に問題ありだと思うんですよね。
角度はやっぱり変えたい……
ノートPC台使ってます。
たまに落とします
キーボードと固定されてないのを忘れて何回か落としました。でも室内なのと軽いせいかキズには至らず。
ちょっとトラックパッドが狭い
二本指スクロールするより、画面のフリックでスクロールしたほうが快適です。
マルチデスクトップがいまいちな気がする
三本指フリックの動作が納得できません。Macのフルスクリーン切り替えみたいになるといいんですが。
ペンの使いどころがイマイチわからない……
書きにくくはないんですけど、キーボード打つ方がはるかに速いんで使いどころがなかなか見つかりません。ちなみに水彩画のようなものを描くにはCPUが追いつかない感じです。
Markdownを使い始めて2年が経ちました……
このブログもすっかり放置状態になっていたのですが、DTP-Transitさんで採り上げていただいたのを見て思い出しました。
Meteorはもうやってないですが、Markdownでの組版はもう何冊作ったか思い出せないぐらいずっとやっています。
社内向けには細かいマニュアルも作りました。
https://github.com/lwohtsu/NagashikomiManual/archive/master.zip
で、2年経つとMarkdownというか、MarkdownからInDesignに流し込むワークフローの限界もちょっと見えてきまして、久々にメモ書きしておこうかと思った次第です。
続きを読む段落の上下スペースを見て、空き過ぎなら詰めるスクリプト
画像やコードをすべてインラインで入れる場合、図表類のグリッド揃えをなしにして上下の空きは段落スペースで調整するようにしているのですが、
上下にあるのが本文(段落スペース0mm)を想定した指定なので、図表が連続するとそれぞれの段落スペースのせいで空きすぎてしまいます。
しばらく手作業で修正していたのですがあまりに面倒なので、連続する段落の段落スペースの高さが7mm以上なら、上にある段落の下スペースを0mmにするというスクリプトを作成しました。
上限値はダイアログボックスで指定できるようにしたほうが便利なのですが、すぐに作業を終わらせたかったので7mm決め打ちです。 でも、結構役には立ちました。
続きを読むMarkdownをXMLに変換してInDesignに読み込む
年始あたりからシコシコ作っていたMarkdownをInDesignに読み込んで、半自動組版するワークフローがだいたいできあがりました。2014年9月期の仕事から実践投入しています(この本やこの本)。
ダウンロード先:grunt-makdown-custom-inddxml
md2inaoにインスパイアされて始めたのですが、最終的にしくみも仕様もほとんど別物になりました。以下のような事情があるのです……。
- うちは編プロなので出版社さんから提供されるさまざまなデザインフォーマットに対応させなければいけない
- ソースコードを色分けする必要があった
- 画像も読み込ませたかったしトリミングもしたい
- Perlがよくわからない
しくみはものすご〜く単純で、HTMLとXMLの構造はほとんど一緒なので、単純にタグを置換するスクリプトを作ってMarkdown→HTML→XMLという変換を行い、InDesignに読み込むというものです(この単純な答えを思いつくまで1ヶ月ぐらいかかりました……)。少し前からgrunt-markdownを使ってMarkdownをHTML変換する処理をワークフローに採り入れていたので、それに加えてXML変換するプラグインを作りました。中身はほとんどreplaceメソッドの羅列です。
//html2indtag.jsを一部抜粋 var parseHTML = function(src, olmode){ //img関連。画像全体がpで囲まれているのでfigureタグに置き換え src = src.replace(/<p>(<img[^>]*>)<\/p>/g, '<figure>$1</figure>'); //img関連。src=""をhref="file://"に src = src.replace(/<img src="([^>]*)>/g, '<img href="file://$1/>'); //img関連。zoomとclipの指定をimg要素のdata-zoom、data-clip属性に src = src.replace(/(<img href="[^\?]*)\?zoom=([0-9]*)/g, '$1" data-zoom="$2" '); src = src.replace(/(data-zoom="[0-9]*" )" /g, '$1'); src = src.replace(/(<img [^\?>]*)\?clip=([0-9\+]*)"/g, '$1" data-clip="$2"'); src = src.replace(/\&clip=([0-9\+]*)"/g, 'data-clip="$1"');
grunt部分の説明は前掲のGitHubページのほうに書いたので、ここではInDesign側での作業について書いておきます。
続きを読む【InDesign】インライン図表を版面からはみ出し可能にする
修正のことを考えると、図表は可能な限りインラインで配置すべきですが、版面(本文のテキストフレーム)から図表がはみ出すようなレイアウトだとそのままではインラインにできません。
色々といじっていたら可能にする方法がわかったのでメモ代わりに。
画像の場合
画像をインラインではみ出させるには、「アンカー付きオブジェクトオプション」を設定したオブジェクトスタイルを作成して図に設定します。
設定値は以下を参考にしてください。
アンカー付きオブジェクトオプション以外の基本属性はすべてオフにしておかないと、画像の倍率や枠線が変わったりするので注意してください。
また、通常のインラインと違ってテキストが図を避けてくれません。画像の前に空き行を追加したり、配置後に図をドラッグして位置調整する必要があります。いったん位置が決まると、後は文章に沿って動くようになります。
表の場合
表の場合はもともと本文からはみ出し可能ですが、常に右か左にはみ出させるのか、左右ページにはみ出させるのかと揃え方を決める必要があります。
表のインラインの親になっているテキストに対して、「ノド元に向かって」などの揃え方を設定します。
グレーのソースコード部分が表で、左右にはみ出しています。
InDesignで連番を挿入するスクリプト
章通しで「図1」「図2」と入れるシリーズ書籍を担当していて、連番を入れるのが毎度大変なのでスクリプトを書いてみました。「特定の文字スタイルを設定した半角数字」を検索し、それを出現順になるよう並べ替えて番号を入れて行きます。
https://github.com/lwohtsu/InddRenban
使い方
テキストフレームに文字スタイルを設定した数値を入れておきます(下図の00のところに「図版連番(スクリプト用)」という文字スタイルを設定しています。ここ重要です)。テキストフレームはインラインにしてもOKです。
※テキストフレームの座標で順番を決めているので、1つのテキストフレームに複数の数値を入れるとうまく順番が取れません。
文字スタイルは連番にする対象を特定するために付けるので、書式は何も設定していなくても構いません。名前も何でもOKです。また、表と図などで連番を振り分けたい場合は、文字スタイルを複数作成します。
スクリプトパネルから「LWRenban」を実行します。
文字スタイルとゼロパディングの形式を選択して〈OK〉をクリックします。
連番が挿入されました。画像では1ページのみですが、複数ページでもちゃんと連番になります。
表のセルに文字スタイル付きの数値を入れておいて、連番を振ることも可能です。 ただし、1ファイルで通し番号を振る仕様なので、1つのストーリーだけに連番を振るといったことはできません。
InDesignのスクリプトの話
InDesignのスクリプトは始めて触ったのですが、JavaScriptとはいえ色々独自仕様が色々あって何やらケッタイな感じですね。
Adobe® InDesign® CS6 スクリプティングガイド: JavaScript
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