asus vivo tab note 8を買った話
asusの8インチWindows8タブレット、vivo tab note 8(以下vivo8)を買いました。
もともとiPhoneと会社支給のMacbookを持っていたので、
- 個人用に手軽に使えるPCがほしい
- 打ち合わせに持って行きやすいハンディなデバイスがほしい
- Windows版のOfficeが動くマシンがほしい
といった条件からWin8タブレットに目を付け、 HDMIは周辺機器で代替できるけど、スタイラスは後付けできない という理由からvivo 8を選んだわけです。
まぁ、買ってきてすぐの間はかなり使いにくく感じて後悔しましたが、 もろもろセッティングを自分好み――というよりデスクトップアプリがタッチ操作しやすくなるように変えた今はまずまず満足というところ。
iPhone、iPadみたいにデフォルトで使いやすいデバイスに比べての時代遅れ感、 Windows中心の時代の終わりはひしひしと感じるものの、 400グラム未満の小ささでパソコンとまったく同じことができるというのは すげえなぁと感じます。
そのアタリの、不満とセッティングについてメモしておこうと。
移行が面倒くさい
すでにMacbookのParallels上でWindows 8のマイクロソフトアカウントを作成していたので、 それを初起動時に設定すれば、Windows自体とSkyDriveに保存しておいた書類の 同期は自動的に終わりました。
この辺はイマドキのデバイスにも負けず劣らずというところ。
しかし、Outlook 2013の移行は酷い。メールデータは巨大ファイルのコピーに時間がかかるものの まだいいとして、メールアカウントと仕分けルールはゼロから設定し直しなのはいかがなものかと。
Gmailなどのクラウド系サービスに比べて時代遅れ感があります。
ATOKの移行も面倒くさかった。ATOKクラウドを実行すれば設定が引き継げることに気付くまでちょっとかかりました。
その他もろもろのアプリを入れて、たっぷり半日。 この辺はもう古いなーといわざるをえない。
本来はストアアプリが期待どおりに普及していればなかったはずの問題ですが、 完全に力不足でデスクトップアプリに頼らざるを得ない現状。一抹の悲しさを感じます。
タッチ操作のIE11に見切りをつける
これまでChromeを常用していたのですが、Chromeはピンチイン/アウトによる拡大縮小ができないので、 タッチで快適に使うためにIE11に乗り換えるつもりでした。
しかし、実際にIE11を使ってみると、「Gmailでなぜか強制ログアウトされる」「Feedlyのサイドバーがうまく開閉できない」と大小さまざまな問題が多発し、どうにも快適に使えないので諦めました(お気に入りもすごく使いにくいですねー)。
これはIE11が悪いというよりは、ほとんどのサイトが「マウス操作のIE11」には対応していても、 「タッチ操作のIE11」には対応していないのではないかという気がします(Gmailのログアウト問題はまた別ですが)。
デスクトップアプリでも同様なのですが、タッチ操作とマウス操作は似て非なるものです。なので、マウスでは問題なくできる操作でも、タッチ操作だとうまくいかないことがよくあり(特にドラッグやスクロール周り)、サイトやアプリ側での対応が必要になります。サイトやサービスは、現状はスマートフォンとマウス操作のPC・Macを優先して設計されているので、多数派とはいえない「タッチ操作のIE11」に対応してもらえるのは望み薄……。
また、Chromeはタッチ操作でもほとんどのサイトが問題なく使えるので、どうもIE11をタッチ操作したときに発生するイベントとかが現状のWebに合っていないのかもしれません。
ChromeのWin8モードにも見切りを付ける
というわけで従来どおりにChromeを使うことにしたのですが、どうせならWin8モードを使おうと試したところ、どうもデバイスの縦横切り替えに対応していないようです。 縦持ちでWin8モードのChromeを起動し、横持ちに切り替えると縦持ち時の幅が維持されて、横に変な余白ができます。
せっかくのタブレットで縦持ち横持ちが自由に切り替えて使えないのは不便なので、デスクトップモードのChromeを使うことにしました。
ただ、結構タブを数多く開くタイプなので、従来と同じように使っているとタブの幅が狭まって指で押せなくなってしまいます。
色々考えた結果、ウィンドウを2つ開いておき、それぞれにタブを振り分けて1ウィンドウあたりのタブを減らすことにしました。
これならタブも押しやすいし、縦画面も横画面もサイトに合わせて自在に切り替えながら閲覧できます。
ちなみにChromeは、ピンチイン/アウトができないのに加えて、ドラッグでのテキスト選択もできません。テキスト選択したいときはダブルタップか、スタイラスでなぞります。この辺も正直不便なのですが、現状は諦めるしかないです。
デスクトップアプリのボタンを押しやすくする
デスクトップアプリは当然ながらタッチ操作を想定して設計されていないのですが、せっかくのタブレットなのにマウスを繋いで使うなんて絶対にイヤです。
そこで基本技ですが、画面解像度を130%に変更しました。ディスプレイサイズによっても違いますが、8インチサイズで試したところでは、125%だとまだ小さく、150%だと逆にボタンが大きすぎるので、間を取って130%です。
コントロールパネルから[デスクトップ]→[テキストやその他の項目の大きさの変更]を選び、[カスタムサイズ調整オプション]をタップすると、解像度を自由に調整できます。
タスクバーの設定でアプリを切り替えやすく
もう1つ、縦置きにするとタスクバーのボタンが表示しきれず、アプリの切り替えがやりにくくなるという問題があるのですが、これはボタンサイズを「小」にし、さらに通知領域のアイコンを「通知のみ表示」に切り替えたら、だいぶ良くなりました。
ボタンが小さいとやりにくいかと思ったのですが、これぐらいなら意外と問題なく押せます。
できれば、左端スワイプのアプリ一覧でデスクトップアプリも切り替えできれば一番よかったのですが……。
ストアアプリもできれば使いたい気持ちはあるけれど……
これでvivo8がだいぶ使いやすくなりました。電池もそこそこ持つし(デスクトップアプリをフルに使い続けて6時間ぐらい)、新atomは評判通りそこそこの性能があるし、PC向けのサイト・サービスもすべて利用できるので、iPadやAndroidタブレットにない良さも感じられるようになってきました。
ストアアプリは正直今ひとつですが(「ストア」の表示が遅いので使う気が失せます)、TwitterとFacebookの公式アプリはブラウザの負担を減らすために常用してみることにしました。
あと、マウスでWin8を使っていたときは標準の「フォト」を真っ先に切っていたのですが、タッチ操作だとそう悪くないです。逆に「ペイント」が無理。環境が変わると、アプリの印象もだいぶ違うものです。
まー、ストアアプリの拡充にも期待したいところですが、Office 2013のようなタッチ操作でも使いやすいデスクトップアプリも増えてほしいなぁと願う次第。
ぶっちゃけタブレットPCはどうにも中途半端感がぬぐえず、PCの衰退とタブレットの勃興のはざまに生まれたあだ花という気がしますが、 値段もスマホより安いし2〜3年持てば、私は満足です。 今は変革期ですから、長く使えるものを買おうとか期待しちゃだめなんじゃないかと思いますよ。